関中学校2年生 社会科出前授業
「江戸時代の文化」
平成24年11月1日(木)に、関中学校で「江戸時代の文化」をテーマに出前授業(対象60名、時間90分)を行いました。
歴史博物館は、亀山市域に関係する江戸時代の絵図や浮世絵などを多数所蔵しています。その所蔵史料の一部を間近に見て、触って考える授業でした。
昼休みに授業場所のランチルームへ史料を展示しました。 |
授業では、10のグループに分かれ、机上の史料について4項目を調べます。
(1)表されている内容や特徴
(2)気に入ったところ、すごいと思ったところ、なんじゃこれ?と思ったこと
(3)わかったこと
(4)わたしなら、こんな名前にする
難しいなと困っていると、近くの学芸員がヒントを出してサポートしました。
教科書の絵より、迫力が |
とても細かいところまで |
各資料に生徒たちは次のように名前を考えました。
<出品史料と生徒たちのつけた名前>
(1)絵図 寛政十二年(1800年)関三町絵図 |
→ | 東海道関宿住民表的地図 |
(2)絵図 天保七年(1836年)権現川橋周辺大和街道付替絵図(「関新所村絵図」) |
→ | 新所村へ歴史を学びに行こう旅行プラン |
(3)絵図 加太村入会山絵図 |
→ | 旧関町地図 |
(4)浮世絵 広重画「東海道五拾三次之内関本陣早立」(保栄堂版 天保四〜五年頃 1833〜1834年) |
→ | 関宿 always picture |
(5)浮世絵 広重画「東海道五拾三次之内 坂之下筆捨嶺」(保栄堂版) |
→ | 坂下に行ってみよう Let's Go! |
(6)浮世絵 広重筆「五十三次名所図会四十八 関参宮道追分」(竪絵東海道) |
→ | 東追分 |
(7)浮世絵 芳虎画「東海道さかのした筆捨山」(行列東海道・文久三年 1863年) |
→ | 「筆捨山をながめる男たち」「男道!!」 |
(8)浮世絵 広重画「東海道四十七 五拾三次之内 亀山・東海道四十八 五拾三次之内関」(二図一枚)/広重画「東海道四十九 五拾三次之内坂の下・東海道五十 五拾三次之内土山」(二図一枚) |
→ | THE "旅"!! |
(9)浮世絵 広重画「五十三次 亀山・五十三次 関」(二図一枚) |
→ | 関宿「ウーマン アンブレラ」 亀山宿「レイン カミング!」 |
(10)絵図 鈴鹿峠絵図(館蔵加藤家文書66−0−215) |
→ | なるほどっ!! スーパーロング巻物地図 |
各グループが調べたことを発表します。史料をスクリーンに映し、代表の発表に耳を傾けました。
この後、各グループの史料を実際に見に行き、発表内容を各個人が確認しました。
前のスクリーンに映してもらったので、どこを指した発表か良く分かる。 |
他の班も細かいところまでよく見ているなあ。 |
最後に参考展示史料を見て、説明を聞きました。
とても大きい! 日本地図も関の地図もとても詳しく、細かく記録されている。昔の日本の測量技術はすごい。 |
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(1)浮世絵 狂歌入り東海道(折本) |
<授業後の感想より>
・本物が見れてよかったです。実物に触ったり、ケース越しではなく普通に見られたり貴重な経験ができ、とても嬉しかった。
・浮世絵は思っていたよりも値段が高い。版画で作っているとは思えないくらい、細かい部分まで刷られていてびっくりした。
・地蔵院や延命寺があって、昔からあったことがわかったし、場所も変わっていないと思った。東の追分の下が階段だったことに驚いた。
・破れていたり、折れていたりして歴史を感じさせるものだった。
・いつもより、亀山のことについてが多かったので、楽しかった。
・歴史のある土地に住んでいるんだなあ。
・「関の宝物」と聞いて、自分ももっと大切にしないといけないんだとあらためて思った。
・史料を特別に見せてもらい、また、歴史博物館に行ってみたいと思った。