亀山市立関小学校3・4年生平和学習の出前授業
平成27年8月6日(木)亀山市立関小学校3,4年生の平和学習の出前授業に行きました。
4年生は国語科で1学期に「一つの花」を、3年生は10月に「ちいちゃんのかげおくり」を学習します。ともに太平洋戦争当時を題材にした読み物教材です。
歴史博物館の実物資料を帯同し、「一つの花」や「ちいちゃんのかげおくり」と関連させて太平洋戦争当時の人々の生活の様子を知り、今の生活との違いを考える事ができることを活動のねらいとして実施しました。
<視聴覚室に展示>
<平和学習をはじめます>
亀山市歴史博物館から来ました | 「一つの花」や「ちいちゃんのかげおくり」と同じ時代に、亀山で使っていた物を持ってきました |
<戦争当時の生活>
ラジオで放送されたものを録音した レコード |
レコードが回り、音楽が聞こえる蓄音機 興味深く見ています |
外に光を漏らさないための 灯火管制カバー |
電球の下だけを照らす防空電球 |
<出征する人と見送る人>
この写真に写っている物を持ってきました | 「祝」という文字が書かれたのぼり |
出征する人が着けていた徴用赤たすき | 武運長久を願って寄せ書をした日の丸 |
<当時の人々が着ていた服>
国民服と軍服 よく似ています 軍服に代用できるように考案されました |
わきのところが開いていて涼しい 夏用の軍服 |
一般の人がかぶった鉄兜 軍人の鉄兜には軍のマークが付いています |
和服の上からはいたもんぺ 着物が入るよう、腰回りに余裕があります |
<関小学校周辺の当時を物語るもの>
学校で行われた関町合同慰霊祭 | 昔の関小学校での運動会の様子です |
関町主催であることがわかります | 関ロッジのところにありますね |
☆児童の感想から☆
- 本当にいろいろなものを見ることができてよかったなと思いました。レコーダーや男せいの服、むかしの電球、女せいの服を見せてくれて本当におもしろかったし、楽しかったです。
- せんそうのじだいは今とぜんぜんちがうことが分かりました。20才になったら、せんそうに行けるかどうかの検査があったそうです。
- せんそうのじだいは今とちがってCDやテレビじゃなくてラジオやレコードを聞き、むかしの人の服はあまりめだたない色の服を着ていました。むかしの人は、いろいろなくふうをして物や服を作っているんだと思いました。
- むかしは男の人が20才からへいたいさんになっているということをはじめて知りました。せんそうで何人もの人がなくなって、とてもかわいそうです。レコードはうずになっていました。むかしの人が着ていた服などのことが分かってよかったです。また、もっともっといろいろなことを知りたいです。
- せんそうの話を聞いて少しかなしい気もちになりました。せんそうでいっぱいの人が死んでしまいました。そのおそうしきがむかしの関小学校でやっていたなんてびっくりしました。
- ちいちゃんのかげおくりの時代のことがよくしれてよかったです。その時代の物もあったし、その物にはいろいろなくふうがあって、すごいなあと思いました。むかしの人がいたから、今があるんだなあと思いました。
- いろいろおしえてもらって、戦争のことがよく分かりました。きっぷのこと、電気のこと、昔の人がどうやって使っていたのか、昔にはどんな物があったのかよく分かりました。
- 今日歴史博物館の人に来ていただいてわからなかったことが分かるようになりました。ラジオがあるのは知っていたけど、レコードがあるなんてわかりませんでした。
- 今日2限目に歴史博物館の人にいろいろな物を見せてもらいました。関町で300人くらいの人が戦争でなくなりました。戦争に行くときのはたがあって、「戦争に行ってがんばって死んで来い」と言ったそうですが、自分が思っている「死んで来い」は「死ぬ気になって戦って来い」だと思います。「一つの花」や「ちいちゃんのかげおくり」と同じでした。
- 今日歴史博物館の人が持ってきてくれたものを見てとても勉強になったと思います。その時の実際の声が聞けたのはとても良かったです。びっくりしたことは、関だけでも、昔の戦争で300人以上も亡くなった人がいたことです。
提示資料
<実物資料>
• 蓄音機
• レコード集「勝利の記憶」
• 綿入の防空頭巾
• 衣料切符
• 防空電球
• 灯火管制電球カバー
• 小亀家幟
• 日の丸寄せ書き
• 徴用赤たすき
• 軍服
• 国民服
• ゲートル
• もんぺ
• 一般の人が使った鉄兜
<画像資料>
• 出征風景
• 亀山城南側での畑作業
• 関町合同慰霊祭
• 忠魂碑
<音声資料>
• 愛馬行進曲
• ラジオニュース