亀山市立白川小学校6年生社会科出前授業に行きました

「亀山の古代を探る」


 平成26年4月28日亀山市立白川小学校6年生へ出前授業に行きました。
 運動会の練習から教室へ帰ってきた10人の子どもたちは、亀山市歴史博物館の学芸員や資料に気づき、早く授業が始まらないかとわくわくしていました。
 子どもたちは、縄文時代、弥生時代、古墳時代の歴史の学習を済ませています。この日は、その時代の亀山について学習をしました。

<歴史博物館の資料>

数人の子どもたちが手を挙げています
 歴史博物館へ行ったことがある子が数人いました。
 展示物のこともよく覚えていて、印象に残っているものを発表してくれました。
 刀、お金、着物、農作業の道具、自由に乗ることができる駕篭・・・・・・
 今日は歴史博物館のどんな資料を見ることができるのかなと楽しみな様子です。

<博物館へ行ったことある人?>

 授業に当たり、歴史博物館の資料の取り扱い方について話しました。
 「やさしく触ってね。」
 どの子もやさしく、ていねいに取り扱ってくれました。


資料を見ながら説明を聞いています
<やさしくね>

<縄文時代の亀山>


 「今日は、今までに学習した歴史を古い順に振り返っていきましょう。」

 まずは、縄文時代の土器を観察しました。
 見て、触って、においをかいで、じっくり観察してください。
 どんなことに気が付くかな?
 どんなことを感じるかな?


縄文土器を見ています
<まずは、縄文土器を見てみましょう>
縄文土器を観察しています 縄文土器を熱心に見ています
<ようく見てください> <どの子も身を乗り出しています>

<弥生時代の亀山>


 続いて弥生時代の土器を観察しました。
 今までの社会の時間に学習したことを復習しながら、縄文土器との違いを一生懸命探していました。厚さ・硬さ・模様を確かめていきます。
 土器が自分のところへ回ってくるのを楽しみにしています。


弥生時代の土器を見ています
<興味津々!!子どもも先生も>

<古墳時代の亀山>


なぞの数字
 さて次の数字はどんな意味の数字で
しょう。
34/459、18/459、190/459

459は亀山市内で確認された遺跡の
数です。
34は縄文時代の遺跡の数です。
18は弥生時代の遺跡の数です。
古墳時代の遺跡の数が190です。

遺跡の地図を見ています
<亀山市内の遺跡のマップです>
古墳の大きさを比較しています 古墳の画像を見ています
<市内の古墳と有名な古墳と
                比較します>
<茶臼山古墳の内部です>
埋葬品の画像を見ています
 「古墳時代の遺跡が一番多いんだ。」
 「大仙古墳はでかいなあ。」

 古墳の中にはどんなものがありますか?
   鏡・刀・土器・まがたま・・・

 古墳の中に埋葬されているものが多いほど力が強かったのでしょう。

<古墳に埋葬されていたものです>
甲冑の複製品と画像を見ています 甲冑の複製品と画像を見ています
<神辺小学校の近くの大垣内古墳で発掘
               されました>
<複製品は、着ることもできます>
児童の感想から
  • 実際にふれてみて、時代によって土器の重さが変わっていたり、模様の変化がわかりました。亀山市では、思っていたよりも多く遺跡が発掘されていることが分かりました。次の時代のことや、その時の様子をもっと知りたいです。
  • 最初にさわった縄文時代の土器の一部は、教科書に書いてあるみたいに厚かったです。弥生時代の土器は、うすくて固く、模様が細かかったです。重さは縄文時代のものも弥生時代のものもだいたい一緒でした。古墳時代のものは、表面がざらざらしていて、棒でたたいたような模様がついていました。音は、瓦のような音がしました。亀山にもたくさん遺跡があることがわかりました。
  • 古墳時代の土器は、縄文時代と弥生時代のものとは違って、裏表の両面にも模様がありました。土器をつくる時に打ってつくったので、このような模様になったと教えてもらいました。亀山市内で発掘された土器がたくさんあることを知りました。とても分かりやすく教えていただいたので、それぞれの時代の土器の特徴がよく分かりました。
  • ぼくは、化石を持っていたので、古い物ははじめてではなかったけれど、本物の土器を触ってみると、化石とは違う感じで、嬉しかった。
  • 持ってきていただいたものを見て、どんな道具なんだろうと、わくわくしていました。なので、触らせてもらえたときは、とても嬉しかったです。ぼくは、今度、歴史博物館へ行って、「よこはぎいたびょうどめたんこう」の本物を見てみたいです。
  • 歴史博物館の方が来てくださって、いろいろなことを教えてくれたり、渡来人が伝えた新しい土器など実物を見せてくれたので、縄文時代、弥生時代、古墳時代の流れがわかるようになりました。
  • はじめて土器に触ったので、楽しかったです。
  • 実際に触って、重さや手触り、厚さがつくられた時代によって違うことが分かった。亀山市には遺跡が242カ所以上あるそうだ。ものすごく多いことにおどろいた。
  • 亀山市には、小さい古墳がたくさんありました。亀山市に大きい遺跡があるのか、疑問です。ぼくは、古墳を見たいという気持ちになりました。そして、土器や古い物を自分で掘ってみたいと思いました。
  • 小林さんに土器の説明をしていただいたり、触らせていただいたりしました。次に三国さんにパソコンを使って歴史博物館に展示されている物を映しながら、細かく説明をしていただきました。個人的にいいな、と思ったのは、柄の細かい弥生土器でした。

提示資料

<歴博貸出ユニット A―7>
<実物資料>
   ・縄文土器
   ・弥生土器
   ・須恵器
<画像資料>
   ・井田川茶臼山古墳横穴式復原模型
   ・画文帯神獣鏡(レプリカ2種)
   ・円筒埴輪(柴戸1号墳・城山古墳)
   ・勾玉(正知浦1号墳)
   ・ガラスの首飾り(茶臼山古墳)
   ・須恵器の坏とそのふた(徳原14号墳)
   ・大甕(柴戸1号墳)
   ・横矧板鋲留短甲(大垣内古墳)・・・・出土状況と展示品


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