亀山市立亀山西小学校1年生国語科出前授業
「たぬきの糸車」
平成26年2月13日(木)亀山市立亀山西小学校1年生へ出前授業に行きました。ランチルームで3クラス合同の授業でした。子どもたちはランチルームに入るとすぐに、セッティングされた糸車を見つけ「糸車やあ」ととても喜んでくれました。
糸車やきこりの仕事や家のつくり等の話を聞いたり、実際に糸車を回したりして、お話の世界を楽しむ授業でした。いろいろなことに興味を持ち、よく考えて思ったことをたくさん発表してくれる子どもたちでした。
<糸車はどんなものかな?>
○「糸車って何をする道具かな?」 →「糸を紡ぐ」「糸を作る」 「これは、ひいおじいさんやひいおばあさんのお父さんお母さんの頃に使っていた物です。」 →「回してみたいなあ」 |
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○「どの部分で糸をつむぐのかな?」
→「大きい車の所」 「針がついているところ」 「大きい車の棒の所」 「正解は、この針のところです。ツムといいます。」 |
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「綿が糸の材料になります。」 →「えーっ!」 「ツムが回ることで、綿がねじれて糸が紡がれます。」 →「ちぎれることはないんですか?」 「引っ張りすぎても、ねじりすぎてもちぎれます。かげんが必要ですね。」 |
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各クラスの代表3名がていねいに回しました。みんなは静かに耳を澄ませながら、その姿を見ていました。 代表の子に感想を聞きました。 「回す部分がつるつる。回すと、かかっているひもでツムが回る。」 「思ったより重かった。」 「ちょっと重かった。教科書と同じ音がした。」 |
<「きこり」ってどんな仕事?>
○「なぜ、きこりのふうふは山奥に住んでいたのでしょう?」 →「仕事やから」「山が好きだから」「きこりやから」 「きこりは木を伐る仕事だから、山奥に住んでいるんだね。」 のこぎり・斧(ヨキとも言います)・ |
<おかみさんは、なぜ糸をつむいでいたのかな?>
○「おかみさんは、なぜ糸をつむいでいたのかな?」 →おばあちゃんが「つむいだ糸で服を作っていた」と話していたよ。 機織りのよこ糸を通す |
<昔の家のつくりはどうなっていたのかな?>
かやぶき屋根、障子、板戸の写真や家の間取り図を見せながら話しました。 ○「土間って知ってる?」 →「くつのまま入る所」 「ご飯を炊く所」 「かまどがある所」 |
<たぬきの話>
加太の方に聞いた、67年ぐらい前にたぬきに化かされた話を子どもたちは静かに聞いてくれました。
<糸車を回してみよう>
<順番にみんなが回しました> |
<回している子も見ている子も真剣です> |
<感想をたくさん発表してくれました> |
<授業後も気になることを質問しています> |
<子どもたちの感想>
- 教科書とは音がちょっと違った。
- 回しているときに、輪の棒が1本ずつ動いて見えた。
- 人の回すのを見ていると目が回った。
- 思ったより軽くて回しやすかった。
- 教科書と同じ音がした。
- グーと音がした。
<実物資料>
糸車、ツム、綿、杼、カセ糸
<写真・映像>
斧(ヨキ)、袋矢(フクロヤ)、障子の写真、板戸の写真、かやぶきの家の写真