亀山市立川崎小学校1年生国語科出前受業
「たぬきの糸車」
平成26年2月10日(月)に亀山市立川崎小学校1年生へ出前授業に行きました。
教室へ糸車を持って入ると、「糸車やあ。」と目を輝かせて出迎えてくれました。国語科で勉強した「たぬきの糸車」の学習を深め、お話の世界を楽しめるようにと授業を進めました。
<糸車はどんなものかな?>
<綿の先を引っ張りながらねじっていくよ> |
「糸車は何をする道具ですか?」 という問いかけに、子どもたちは 「糸をつむぐ道具です。」 とすぐに返事が返ってきました。 「つむぐってどういうことでしょう?」 と、続けて尋ねると今度はしばらく考えていました。 「つむぐ」ということはどんなことかを、綿と「つむ」という部品を見せながら説明しました。 |
「今日持ってきた糸車は、みんなのひいおじいさんひいおばあさんのお父さん、お母さんが使っていた物です。どれも古くなったので、糸をつむぐことはできません。やさしくまわしてね。」
代表の子に回してもらい感想を発表してもらいました。回る糸車を見ながら、 「すごい。まわった。」「こまみたい。」 見ているみんなもわくわくしていました。 |
<音が聞こえますか?> |
<きこりはどんな仕事をしていたかな?>
<きこりの夫婦が登場しますね> |
「きこりの夫婦はなぜ山奥に住んでいたのでしょう?」 「静かなところがいいから。」 「お金をかせぐ仕事をするため。」 「木を切るため山に住んでいる。」 「木を切る仕事はどこでしますか?」 「山!!」 「きこりの夫婦は山奥に住んでいたんですね。」 |
きこりが使っていただろうという道具を映像で紹介しました。 のこぎり、おの(亀山市域では「よき」ということも知らせました)、袋矢 はじめて見る道具もあれば、知っている道具もありました。 太い木を切り倒す方法も説明すると、大きな音を立てて倒れるところを想像して、 「どーん。」 と音を表現していました。 |
<「きつつきにみえる」> |
<どんな家に住んでいたのかな?>
<かやぶきの屋根が写っているよ> |
きこりの夫婦がくらしていた家と子どもたちが今住んでいる家との違いを紹介しました。 かやぶき(わらぶき) 障子 板戸 土間 かまど |
中には、おじいちゃんやおばあちゃんの家で見たことがある子やテレビで見たという子もいました。
「床が板のお部屋。」
「ぞうりをはいていかなあかん台所。」
映像を見ながら子どもたちが説明していました。
家の中に土を固めた土間があることを想像するのは難しかったようです。
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<こんな戸のところからたぬきのしっぽが見えたのかな> |
<糸車を回してみよう>
<楽しいな> |
全員が2〜3回ずつ糸車を回してみました。どの子もやさしく回していました。回し方によって、糸車によって、聞く人によっていろいろな音に聞こえました。 「大事に回してくれて糸車も喜んでいます。」 という学芸員の話にみんなが笑顔の教室でした。 |
<回る回る> |
<メリーゴーランドみたい> |
<子どもたちの感想>
- 本当に音がなるとは思わなかったです。
- 回すとき、きんちょうしました。
- 「キー」という音がしたので、すごかったです。
- 「ボーボー」といっていたのでおもしろかったです。
- おかみさんはこんな音を聞きながら回しているんだなあと思いました。
- 回すといろんな音が聞こえて楽しかったです。
- 「キー」ときれいな音が気持ちよかったです。
- 「キー」という音がして、きんちょうしました。
- 亀山にこんな糸車があると思わなかったです。
- めっちゃ古いことがわかりました。
- 古くて、こわれそうでした。
<実物資料>
糸車・つむ・綿・かせ糸
<写真・映像>
のこぎり・斧(よき)・袋矢(フクロヤ)・茅葺きの家・障子・板戸・板間・土間・かまど