亀山市立昼生小学校1年生国語科出前授業
「たぬきの糸車」
平成26年1月29日(水)亀山市立昼生小学校1年生へ出前授業に行きました。6名の児童が休み時間から着席をし、セッティングされた糸車に釘付けで、授業の始まりを待っていてくれました。
糸車やきこりの仕事や家のつくり等の話を聞いたり、実際に糸車を回したりして、お話の世界を楽しむ授業でした。また、亀山に伝わるたぬきの話を聞いたり、校区に伝わる行事の動画や写真を見たりして昔のことを知ることができたことと思います。
<糸車はどんなものかな?>
<何をする道具でしょう> |
「教科書といっしょや。」「糸をつむぐんやに。」「本物?」と興味津々の子どもたちです。 糸車をゆっくり回しながら、部分の名前も教え、どうやって糸を紡ぐのか説明をしました。 |
2年生がもってきてくれた綿の木が廊下に置いてあったので、みんなに見てもらいました。 「この綿を取って、糸にしていくんだよ。」 |
<これが綿の木です> |
<「きこり」ってどんな仕事?>
<これは何か知っていますか?> |
「きこり」ってどんな仕事をする人でしょう? →「木を伐る」 のこぎり・斧(ヨキとも言います)・ |
<どんな家に住んでいた?>
教科書でおかみさんたちのかやぶき屋根の家を確認しました。 そして、トタンをはって守ってはいるけれど、今でも下庄に残っている家を写真で紹介しました。 また、校区のものではありませんが、かやぶき屋根の写っている古い写真を見せると、「ほんとや。」と声が上がりました。 |
<教科書にのっているね> |
<おかみさんはどうして糸をつむいでいたのかな?>
<これが機織りのよこ糸を通す |
糸車は糸を紡ぐだけに使われたのではありません。 機織りのよこ糸を通す おかみさんは自分の家で使う着物を織っていたかもしれませんね。 |
<昔の家のつくりはどうなっていたのかな?>
「障子」や「板戸」の写真を見せながら話しました。 ○「障子」って知っていますか? →「家にあるよ。」 「おじいちゃんの家にある。」
○「板戸」ってなに?「破れやすいから、そこからたぬきがのぞいていたのかな?」 →「板でできた戸だね。」 「忍者屋敷みたい。」 |
<「障子」って知っていますか?> |
<たぬきの話>
たぬきやきつねは、いたずらをしたり化けたりすると言われている動物です。 加太の方に聞いた、67年ぐらい前にたぬきに化かされた話を紹介しました。みんなは学芸員の話を集中して聞いてくれました。 |
<糸車を回してみよう>
<ゆっくりていねいに回してくれました> |
<ツムという棒が回っているから、上手に紡げているよ> |
回した後で、「思っていたのとちょっと違う感じだった」「楽しかった」「よかった」など感想を言ってくれました。見ている子どもたちは、「キーっていった」「シューっていった」と糸車の音にじっと耳を傾けていてくれました。 |
<地域の行事を知ろう>
最後に、三寺の「獅子舞」、中庄の「かんこおどり」、下庄の「山の神」など、動画や写真を見ながらお話しました。 授業が終わった後も、糸車のまわりに集まってきてくれました。 |
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<のぞき込んで見ています> |
<杼には昔のお金をつけてすべりやすくしてあるんだよ> |
<子どもたちの感想から>
- 糸車を回すのが楽しみでした。糸車の音がキーキーとなったのでおもしろかったです。
- 糸車が思っていたのとは違いました。もっと小さいと思っていたけど大きかったのでびっくりしました。鉄の所があったのでびっくりしました。
- 糸車がこんなんとは知らなかったです。本物を見せてくれてありがとうございます。
- 本物の糸車を回せて良かったです。
- 糸車が大きかったです。キーカラカラとなっていたよ。先生もいっぱい喜んでいました。ほんとうにありがとうございました。
- テレビで獅子舞を見せてくれてありがとう。みんな喜んでいました。
- 獅子舞の顔がおもしろかったです。
- 獅子舞のオスとメスがわかりました。
- 獅子舞をがんばりたいと思います。
- もっと勉強がやりたかったです。
<実物資料>
・糸車、ツム
・綿
・杼
・カセ糸
<写真・映像資料>
・斧(ヨキ)
・袋矢(フクロヤ)
・障子の写真
・板戸の写真
・かやぶきの家の写真
・昼生の祭りや行事の写真や動画
獅子舞、かんこ踊り、山の神