亀山市立昼生小学校6年生社会科出前授業
「身近なところから江戸時代を探そう!」
平成25年10月17日(木)亀山市立昼生小学校6年生へ出前授業に行きました。
6月7日の「昼生の歴史の探し方」の出前授業、7月4日の「昼生の歴史を探してみよう」の来館学習に続けて、歴史博物館活用3回目の学習でした。
<江戸時代の亀山市域の領地と殿様>
領主ごとに村を塗り分けると、みんなの住んでいるところは青紫の村です。ここは、久居城主の領地で、津の藤堂家から分家した藤堂家が領主でした。他に黄色は亀山城主の領地、桃色は津城主の領地、白色は信楽代官が管理する幕府の領地でした。
<休み時間にパズルを手伝ってもらったよ> |
<亀山市は、4つの領地に分かれていたよ> |
<江戸時代の税金・・・年貢>
江戸時代にも税金があり、年貢といってお米で納めていました。昼生は、久居領だから、年貢を久居の藤堂家に納めていました。
<当時の収穫量>
当時お米がどのくらいとれたのか、領主は知る必要があったので、収穫量が文書に記録されていました。「「1石=2.5俵」だから 1145.7680石X2.5=2864.42俵
「1俵=60kg」だから 2864.42俵 X60=171865.2kg=171.8652t
「歴史の勉強の中にも算数の勉強が必要だね。」
「
<江戸時代の身分と人々のくらしと村や町のしくみ>
<鈴鹿郡地方文書1−64> |
子どもたちはキリシタンでないことを寺が証明した書類「亀山市歴史博物館所蔵鈴鹿郡地方文書 1−64」を見て今と違うところを探しました。 子どもたちは印鑑が黒だったことに気がつきました。江戸時代にも今のような朱の色もありましたが、朱の印を使ったのは、偉い人たちだけだったことをこちらから知らせました。 |
<いろんな役割の人がいるんだ> |
「亀山市歴史博物館所蔵鈴鹿郡地方文書1−56」「川北政廣家所蔵文書3−29」「川北政廣家所蔵文書3−112」 この3枚の文書から江戸時代、村には、「大庄屋―庄屋― 町には、「 という役割の人がいたことがわかりました。 |
<よみ、かき、そろばん>
農民や町人の子どものための学校があり、「よみ、かき、そろばん」をしていたと教科書で勉強したけど、亀山でもしていました。墨で字を書いたので、手本に墨のあとがあります。
<い、ろ、は、に、・・・・> |
< |
<本物の資料>
一番楽しみにしていた本物を見たり、触ったりする時間です。江戸時代に使われた亀山
<教頭先生も一緒に見たよ> |
<だいじだよ!そっとね> <亀山鐔を作った人の名前と亀山で造ったことを記した文字が彫ってあるよ。> |
<どこにどのように置くのかな> |
<侍は、大小二本の刀を差していた> |
<重さも長さも本物と同じに造った模造刀> <重い!!> <長い!!> |
<これは、どうやって持つのかな> |
<質問に答えて>
<春日大社の鹿はだれの鹿ですか?> |
修学旅行で行く奈良公園、清水寺、三十三間堂についての質問を受けました。 修学旅行でも本物に触れ、何かを感じ取ってくることでしょう。 |
子どもたちの感想から
- 「まず始めにこのパズルをみてみよう」では亀山市なのに亀山城主の領地じゃなく、久居や津の城主の領地だったりしてとてもおどろきました。
- 刀などたくさんの物をさわらせてくれてありがとうございました。特にぼくは刀がすごくうれしかったです。理由は、ぬきかたや重さとか大きさも全部教えてもらったからです。
- 今日はいろいろなことを学びました。武士が使っていた刀、とてもかっこよかったです。レプリカだったけど本物みたいで、他の人も「すごくかっこいい。」や「本物なのかな。」と言っていたし、物が切れる刀のようだったのでかっこよかったです。
- 亀山で造ったつばを持って、こんな重いつばを刀につけてそれに刀の重さをたしたらものすごい重さになると思います。そうすると武士は、すごく体力がいると思うので昔の人はすごいと思います!
- 本物の昔使っていた教科書を見てすごいと思いました。とてもぼろぼろでびっくりしました。昔の字を今もまだ習っていると思いました。
- そろばんも玉が5個ついていたのは、使いにくそうだなぁと思いました。今のそろばんは4個しかついていないので貴重だな!と思いました。
提示資料
- 亀山市歴史博物館所蔵鈴鹿郡
地方文書 1−56- 川北政廣家所蔵文書3−29(画像)
- 川北政廣家所蔵文書3−112(画像)
- 亀山市歴史博物館所蔵「御手本」
- 五ツ玉
算盤 - 亀山市歴史博物館所蔵鈴鹿郡地方文書1−64
- 刀、
脇指 、太刀 (模造刀)亀山鐔