神辺小学校6年生 社会科出前授業
「神辺の歴史のさがし方」



 平成25年6月26日(水)神辺小学校6年生へ出前授業に行きました。
 子どもたちは、この日の雨脚の強さを上回る強い興味をもって迎えてくれました。
 この日はフリー参観だったので、保護者の方も授業を参観していただきました。


 <どーこだ・だーれだ>
 校区内の見慣れた地域の写真や校区内で目にしている「古代武人像」など、歴史を知る手がかりになる物が身近にあることを知らせました。
 <「見たことあるよ。山下橋にあるよ。」>


 <大垣内古墳>
 昭和63年台風通過に伴う大雨によって流された山下橋。調査をしてみると剣・甲・槍・冑の一部が発見された。
 渡来人が伝えた鉄製の武器が亀山で見つかったことから、当時亀山に大和朝廷とつながりがあったことが分かります。
 <教科書にも載ってる
  「横矧板鋲留短甲よこはぎいたびょうどめたんこう」だよ>

 どのように着るのかは、レプリカを実際に着てみるとよくわかる。
 前後反対では、手を動かしにくかったり、背中が空いていて危なかったりする事がよく分かったようです。
 <着てみると、体になじみ、手も動かしやすい>


 <教科書に書いてあることと書いてないこと>
 山下町で見つかったA・B 2種類の土器の破片を各グループに配って模様をスケッチしました。
 土器を手にした子どもたちは、まず、においをかいでいます。
 「縄の模様がある。」「模様がない。」
 「これは、うずまきの模様だ。」
 手に取ってみながら、一つ一つの特徴を見つけていました。
 <縄文土器と言うけれど
  縄の模様が付いていない物もある。>


 <土器から考える>
 「縄で模様をつけてみよう。」と実演しました。  
  • ころころ転がしてみる。
  •  
  • 縄を押しつける。
  •  
  • 縄を3本寄り合わせて太い縄でしてみる
  •  
  • 縄を棒に巻き付けてみた
実際に作ってみて模様の種類と作り方が分かっていきます。
 <縄の模様はどうすればつくのかな?>


 <土器を見る>
「この土器はすすが付いている。」
  →「焦げてる。」
「内側は焦げていないよ。」
  →「外から焼いたんだ。」
「先が細いよ。」
  →「穴に入れて立たせたんだ。」
   「煮炊きをしたんだ。」
 <すすが付いている土器は何に使ったのだろう。>


 <土器だけじゃない>
「満済准后日記」正長2年(1429)に、「関入道は今日(3月)一日に山下を没落後行方知れず。」
 

 古記録(「満済准后日記」)の記述に「関氏が山下城から逃げていった」ことが書かれている。山下での発掘調査で堀が確認された。これらのことから、確かに山下城があったことを確かめられ、歴史の研究が進んだことに子どもたちは大きく頷いていました。


 <豊臣秀吉との関係>
「亀山を治めていた殿様宛の文書です。」
「秀吉の判が押してあります。」
「たいこうじ村って書いてあるよ。」
 →「この辺りも検地をしたんだ。」

史実を確認していく子どもたちでした。
 <秀吉の朱印状には
  なんて書いてあるのか読んでみよう>


地域の歴史を知るためには、まず、断片的な資料を探し、観察します。
次に、様々な媒体から収集した情報を、自分なりにまとめ、考えます。
その中で、自らの体験での感覚が最も重要です。
これを踏まえて、「みる・聞く・考える」が神辺の歴史を探る基本であることを理解してもらいました。





展示案内


来館案内


学校の先生方へ


図書案内


運営組織


お問い合せ


リンク



博物館トップへ