葬式(そうしき)の時(とき)に着(き)るもの
葬式(そうしき)で着(き)る服(ふく)を「も服(ふく)」と呼(よ)びます。現在(げんざい)のも服(ふく)は黒(くろ)い和服(わふく)か黒(くろ)い洋服(ようふく)で、洋服(ようふく)を着(き)る人(ひと)が多(おお)くなっています。
しかし、昭和時代(しょうわじだい)のはじめ(1926年(ねん))ころには、女性(じょせい)のも服(ふく)は和服(わふく)で、白(しろ)い着物(きもの)を着(き)て、頭(あたま)に白(しろ)いかぶりものをかぶることが多(おお)かったようです。
同(おな)じころの男性(だんせい)のも服(ふく)も和服(わふく)で、白(しろ)い着物(きもの)の上(うえ)に家紋(かもん)つきの黒(くろ)いはおりなどを着(き)ていました。
1936年(ねん)(昭和(しょうわ)11年(ねん))ころのある葬式(そうしき)の写真(しゃしん)には、すでに黒(くろ)い洋服(ようふく)の男性(だんせい)、黒(くろ)い和服(わふく)の女性(じょせい)が少(すこ)しだけいるので、これ以降(いこう)にだんだんと、も服(ふく)が白(しろ)から黒(くろ)へ、和服(わふく)から洋服(ようふく)へとかわっていったと考(かんが)えられます。
白(しろ)い着物(きもの)、白(しろ)いかぶりもの