はきもの(わらぞうり、わらじ、げた、あさぶら)
1945年(ねん)(昭和(しょうわ)20年(ねん))ころまでは、ふだんのはきものとして、わらぞうりをはく人(ひと)が多(おお)くいました。稲(いね)のわらで作(つく)るわらぞうりは、それぞれの家(いえ)で夜(よ)なべ仕事(しごと)で手作(てづく)りされていました。
わらぞうりは長(なが)いきょりを歩(ある)くとこわれてしまうので、少(すこ)しとおくまで行(い)く時(とき)には帰(かえ)りの分(ぶん)を持(も)って行(い)きました。
わらぞうり
とてもとおい所(ところ)へ行(い)く時(とき)、たびに出(で)る時(とき)、けわしい山(やま)で仕事(しごと)をする時(とき)などには、わらじをはきました。
わらじも、稲(いね)のわらで作(つく)りましたが、足首(あしくび)にわら縄(なわ)をしばってはくので、わらぞうりよりもぬげにくく、しっかりと足(あし)にはくことができました。また、木(き)でつくったげたをはくこともありました。
わらじ
1926年(ねん)(昭和(しょうわ)元年(がんねん))になったころからだんだんと、ゴムグツとよばれたゴムでできたくつもはくようになりましたが、さいしょはまだゴムがきちょうだったために値段(ねだん)の高(たか)いはきものでした。
わらぞうりのうらにゴムをはったあさぶらは、わらぞうりよりも丈夫(じょうぶ)でした。
ゴムはきちょうであったため、あさぶらのゴムは、古(ふる)いゴムタイヤを再利用(さいりよう)したものでした。
あさぶら
あさぶら(裏(うら))