はくぶつかんのおすすめ
刀 粟田口正吉(かたな あわたぐちまさよし)
(表銘(おもてめい))勢亀城主石川家鍛工(せきじょうしゅいしかわけたんこう) (裏銘(うらめい))寛政五癸丑八月粟田口正吉(かんせいごみずのとうしはちがつあわたぐちまさよし)
刀(かたな)の長(なが)さというのは、刃渡(はわた)り、つまり刃(は)の長(なが)さをあらわしています。刀(は)の全体(ぜんたい)の長(なが)さではありません。
この刀(かたな)の長(なが)さは97pです。つまり刃(は)の長(なが)さです。では全体(ぜんたい)の長(なが)さはというと127.5pと、とっても長(なが)いです。ふつう刀(かたな)の長(なが)さは、だいたい60p前後(ぜんご)で、全長(ぜんちょう)も100pぐらいなので、この長(なが)さはとっても長(なが)い。実際(じっさい)に腰(こし)に指(さ)すためというよりも捧(ささ)げ物(もの)としての刀(かたな)だったようです。
寛政(かんせい)5年(ねん)(1793年(ねん))に刀鍛冶(かたなかじ)(刀工(とうこう))の粟田口正吉(あわたぐちまさよし)が、伊勢国(いせのくに)の亀山城主(かめやまじょうしゅ)である石川家(いしかわけ)の刀鍛冶(かたなかじ)なのだ、という名乗(なの)りで造(つく)ったものです。
刀 粟田口正吉(かたな あわたぐちまさよし)