平成12年12月2日〜平成13年2月26日
第9回 テーマ展示

亀山宿の商家に伝わる書跡と絵画
−佐川家資料から−



 商家 佐川家 


佐野屋の屋号を持っていた佐川家は
現在噴水などで整備された「東町ふれあい広場」
の場所にありました。
この場所は、江戸時代の亀山宿内でした。

文化4年(1807)に亀山東町と西町の問屋と
年寄の連名で書き上げられた
「伊勢国鈴鹿郡亀山宿内之図」
(当館蔵村井家文書)によれば、
「旅籠屋佐野屋源治」と記載されています。


淇水逸人画 紙本著色
楠正成桜井訣別図(部分)



同一作者の絵画もあります。
ひとつは「発斉」という自署と落款を押した画家
もうひとつは二幅一対のもので
「若松白鶴二幅対」「老松白鶴二幅対」
とそれぞれの外題が書かれているものです。

↑発斉画

↓両白鶴については作者の署名がなく、「近□□□酉□」と「東惟」
 の二種類の落款を押しています。