第36回企画展「収蔵品から四季を探そう」

ご あ い さ つ

 日本には四季があり、私たち日本人の生活スタイルには、いろいろな場面で季節が取り入れられて暮らしてきました。例えば、俳句では、季節を表す季語を必ず入れた詩が詠まれてきました。そして、春には花見やひな祭りをし、秋には紅葉狩りを楽しんだりします。その他、夏や秋には衣替えをし、今は少なくなりましたが夏に襖から簾戸などへ建具を入れ替えるのもその一つといえます。
 そして、これまで集まってきた収蔵資料を、四季を意識して見れば、梅や菊などの季節の花の絵が描かれているもの、季節で使い分ける道具、季節の分かる写真など、デザインや用途、記録された内容などから季節を感じることのできるものが多くみつかりました。
 そこで、この企画展では、歴史や民俗などの資料分類にこだわらず、当館が収蔵する様々な資料を「四季」という視点で見つめなおし、資料の魅力を紹介します。どうぞお楽しみください。 最後になりましたが、第36回企画展開催にあたり、ご協力いただきました皆様に厚くお礼申し上げます。

  令和3年4月

亀山市歴史博物館