4.嫁入り風景
嫁入り前には、実家で親戚などを呼んでご馳走する「ミタテ」「タチブルマイ」と呼ばれる宴会がありました。 嫁入りは、夕方に行列を組んで行われ、嫁ぎ先の家へ嫁が入る時に藁を燃やしてくすべたり、「嫁さんの菓子」としてせんべいなどをまいたりする習俗も行われていました。実家から出発する時にも、嫁ぎ先に入る時にも、嫁は多くの親戚や近所の人々に囲まれて、祝福を受けました。 |
(個人所蔵) 昭和32年(1957年)、嫁入り前に親戚や近所の人を呼んで行う祝宴「タチブルマイ」の後、仲人と嫁が出発のあいさつをしている場面です。 |
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(渡辺家所蔵 亀山市歴史博物館寄託) 江戸時代の文政10年(1827年)、伊右衛門の娘の「みと」が「 |
(個人所蔵) 昭和15年(1940年)、実家から嫁が出て来た場面です。手前の女性は仲人でしょうか。 |
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(石見家所蔵) 昭和24年(1949)、本町の実家から出て来た嫁が自動車に乗り込む場面です。 |
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(石見家所蔵) 昭和45年(1970)、衣装の着付けを終えた嫁が式場となる四日市のホテルへ出発する場面です。 |
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(個人所蔵) |
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(個人所蔵) 昭和53年(1978年)、実家から出て来た嫁が自動車に乗り込む前の場面です。近所の人などが大勢集まって見送っている様子がよくわかります。 |
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(個人所蔵) 昭和51年(1976)の嫁入り行列です。嫁の前を歩く男性は仲人、嫁の手をとって歩く女性は |
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(個人所蔵) 昭和51年(1976年)、自動車から降りた嫁が髪結(美容師)に手をとられて婿の家にむかう場面です。 |
(仲野家所蔵) 昭和6年(1931)の結婚準備のための覚書にある「当日着替ノ関係上 |
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(個人所蔵) 昭和6年(1931年)の結婚準備のための覚書にある「当日内田家ニ入ル際子供菓子用意」という一文です。嫁が婿の家に入ると、手伝いの者がせんべいなどの菓子を見物に集まった人々にまいて、振る舞う習俗がありました。この一文は、その菓子の用意について書いています。この時の菓子は「嫁さんの菓子」と呼ばれて、子供たちにとって大きな楽しみとなっていました。近年では、菓子の袋詰め合わせを配るような形で行う家もあります。 |
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(個人所蔵) 昭和53年(1978年)、婿の家に入った嫁が仏壇を拝んでいる場面です。嫁が婿の家に入って最初に行うことは、仏壇にお参りすることでした。それは嫁いだ家の先祖にあいさつをする意味であると言われています。 |
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(個人所蔵) 昭和53年(1978年)の結婚式当日の嫁入り前に、婿の家で行われた「親類呼び」と呼ばれる祝宴の場面です。「親類呼び」とは、結婚式に出席しない親戚などを招く祝宴のことです。写真では、会席膳と酒でもてなし、引き出物となる「焼き物」(生魚が発砲スチロールの箱に入っている)などが披露されている様子がみえます。嫁が到着すると、これらの席はお開きとなり、急いで料理などを片付けて、結婚式の席を整えました。 |
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